2010年セ・リーグのペナント争いは巨人、阪神、中日で大混戦。鍵を握るのは、意外にも元阪神監督で現在は同シニアディレクターを務める星野仙一氏だという見方がある。
今季開始前、巨人はナベツネこと渡辺恒雄会長が「川上V9を超えるV10を」と厳命した。原長期政権容認とも取れるが、一方では大きなプレッシャーをかけたことになる。
「V逸となると当然、責任問題が浮上してきます。それは原監督自身がよくわかっていて、ある大物OBに対して、“(負けることで)自分の地位を脅かすとすれば、星野さんしかいない”などと漏らしているそうです」(巨人担当記者)
選手たちも気が気ではないらしい。
「チーム内には、中日から移籍してきた者、北京五輪などで星野体制を実際に体感してきた者などがいるので、星野さんの評判は聞いている。特に北京五輪での“選手への鉄拳制裁”には、ビビっている選手も多いはずです。頼むからウチには来ないでくれ、そのためには勝たないと、という状況でしょうね」(前出の巨人担当記者)
※週刊ポスト2010年9月17日号