2010年セ・リーグのペナント争いは巨人、阪神、中日で大混戦。鍵を握るのは、意外にも元阪神監督で現在は同シニアディレクターを務める星野仙一氏だという見方がある。
阪神で「星野監督再登板説」が囁かれていた。
昨年、星野氏の盟友である田淵幸一氏がOB会会長に就任した。さらに今季から、中日時代の片腕で、北京五輪「星野ジャパン」にもスコアラーとして帯同した福田功氏が編成課長としてフロント入りしている。こうしたことから、星野氏再登板の地ならしではないかといわれているのだ。
「当初、真弓監督の次には岡田前監督の復帰が有力視されていましたが、岡田さんが“(次は)星野さんで決まりやろ”といって、オリックスに行ってしまった。この段階で、後継者は星野さんしかいなくなった。今季初め頃は真弓監督の成績が振るわず、“契約満了後に交替するのは既定路線”という人までいました」(在阪スポーツ紙記者)
巨人、中日にも逸なら星野氏という可能性がある。こちらもフロントや親会社と星野氏の良好な関係が背景といわれている。つまり、3チームとも「負ければ星野監督がやってくる」ということなのだ。
しかも、当の本人はやる気満々。4月25日、大阪で行なわれた講演会の壇上で、“将来の夢”について、こうブチ上げている。
「私ももうひと勝負しようと思っています。闘志だけはありますから」
自身が持つラジオのレギュラー番組(MBS『星野仙一の熱血仙一夜!』)ではこんな発言も。
「周りは迷惑だろうが、ユニフォームを着て死にたいくらい。まだ若いし、闘志は誰にも負けない。どこかで勝負する気がないといえばウソになる」
というわけで、星野氏のやる気はとどまるところを知らないようである。
※週刊ポスト2010年9月17日号