新語アナリストの亀井肇氏が、これから世の中に浸透しそうな言葉を先取り紹介。「フラッシュマーケティング」という言葉を同氏は紹介しているが、これについて解説する。フラッシュマーケティングを行うサイトの代表格は米・GROUPON。日本でもKAUPONやリクルートのポンパレードなどがある。
【定義】
レストランなどがインターネットのサイトで、一定時間に一定の人数の購入希望者が集まれば、大幅割引券(クーポン)を販売するサービス。つまりタイムセールのインターネット版。
【制限時間】
このマーケティングで重要なことは、商品全てに制限時間が設けられ、その制限時間を過ぎるとその商品(クーポン)は購入することができなくなることにある。つまり、店側はいかに短時間で消費者の購買意欲を煽り、そして買わせるかということに腐心している。
【割安感】
消費者は、通常では考えられない価格で商品やサービスを受けられる。このため、これを逃してはいけないという意識から、ケータイメールで友達を誘ったり、ツイッターで呼びかけたりする。
【共同購入】
購入はまず専用ホームページから申し込み、クレジットカード払いなどの手続きをする。制限時間内に必要人数の申し込みがあれば「共同購入」が成立する。そこで自動的に決済され、各自に割引券(クーポン)が発行される。
【50-90%引き】
店側は消費者を引きつけるにはできるだけ大幅な割引を行なう。店にとっても、あらかじめ客数を把握して仕入れができたり、利用客が少ない時間や曜日に限定して売ることによって、店の稼働率を高めることができるメリットがある。
【蛇足】
魅力ある商品を、いかに割り引くかが決め手。
※SAPIO2010年9月29日号