ドラマ『渡る世間は鬼ばかり』(TBS系)が10月14日から開始する第10シリーズをもって終了するが、脚本家の橋田壽賀子さん(85)は、『渡鬼』発の人気者で子役「眞(しん)」を演じたえなりかずき(25)に対し、出演者の泉ピン子(62)にひがみがあったと笑う。
シリーズ開始当初5才だったえなりは、いまっぽくない雰囲気がお茶の間に受けて大ブレイク。橋田さんは語る。
「あの子は、バラエティー番組に、当時4才で出ていたのを、石井(ふく子)さんが決めたのね。その番組の中で、積木をしていたんだけれど、4才の坊やの遊びじゃなかったっていうの。それで“この子には何かある”って、石井さんが起用したら、みごとに当たった。けれど、えなりくんを見ながらドラマを書いて…。気がついたら、もう、彼が20ン才のオジさん。時間が経つのは早いわ…」
そして橋田さんは、えなりとピン子の、こんなエピソードを明かしてくれた。
「ピン子なんか、“あの子はね、小便の面倒までみてやったのに。うーん、人気をさらわれちゃった。みんな、えなり、えなりって。『渡鬼』はえなりがいればいいんでしょう”って一事はすっごいひがんでましたよ(笑い)」
※女性セブン2010年9月16日号