ライフ

「朝カツで勉強は間違い」体内時計を活かす最強仕事術

 人間に元来備わる「時計遺伝子」と「体内時計」のメカニズムを利用して仕事に活かせればより効果的なタイムマネジメントが可能になる。 産業技術総合研究所バイオメディカル研究部門で生物時計研究に従事する大石勝隆氏はこう語る。
 
「起床から出社するまでの早朝は、血管や心臓をコントロールする交感神経系が活性化する時間帯です。脳は体温や血圧の上昇とともに、“冴える”状態になる。脳が働くからこそ企画やプレゼンを起案するクリエイティブな活動に充てたい。また、一日のスケジュールを確認し会議や営業などをどうこなしていくか、具体的にイメージする時間にも適している。学習によって、せっかく目覚めた脳を消耗させるのはもったいない」

 なお、出社後の9-12時の午前帯も時計遺伝子は活発に機能している。

 メールチェックや精算業務などに忙殺されるのではなく、ブレスト会議やプレゼンテーション、他社への営業などアウトプット中心のスケジュールを組む意識を強くしたほうがよさそうだ。

 生体リズムに詳しい国立精神・神経医療研究センター精神保健研究所で成人精神保健研究部室長を務める栗山健一氏はこう指摘する。「1日で一番体温が高まるのは夕方4時頃です。体温と記憶力や思考力は比例関係にある。学生なら詰め込み式学習、社会人ならば講師を招いた勉強会に最適な時間帯といえます」

 ほか、数字が絡む経理などの業務や、午前中に得たアイデアを検討する時間とするのも有意義な過ごし方といえよう。

※週刊ポスト2010年10月1日号

関連キーワード

関連記事

トピックス

九州場所
九州場所「溜席の着物美人」の次は「浴衣地ワンピース女性」が続々 「四股名の入った服は応援タオル代わりになる」と桟敷で他にも2人が着用していた
NEWSポストセブン
初のフレンチコースの販売を開始した「ガスト」
《ガスト初のフレンチコースを販売》匿名の現役スタッフが明かした現場の混乱「やることは増えたが、時給は変わらず…」「土日の混雑が心配」
NEWSポストセブン
“鉄ヲタ”で知られる藤井
《関西将棋会館が高槻市に移転》藤井聡太七冠、JR高槻駅“きた西口”の新愛称お披露目式典に登場 駅長帽姿でにっこり、にじみ出る“鉄道愛”
女性セブン
希代の名優として親しまれた西田敏行さん
《故郷・福島に埋葬してほしい》西田敏行さん、体に埋め込んでいた金属だらけだった遺骨 満身創痍でも堅忍して追求し続けた俳優業
女性セブン
佐々木朗希のメジャーでの活躍は待ち遠しいが……(時事通信フォト)
【ロッテファンの怒りに球団が回答】佐々木朗希のポスティング発表翌日の“自動課金”物議を醸す「ファンクラブ継続更新締め切り」騒動にどう答えるか
NEWSポストセブン
越前谷真将(まさよし)容疑者(49)
《“顔面ヘビタトゥー男”がコンビニ強盗》「割と優しい」「穏やかな人」近隣住民が明かした容疑者の素顔、朝の挨拶は「おあようございあす」
NEWSポストセブン
歌舞伎俳優の中村芝翫と嫁の三田寛子(右写真/産経新聞社)
《中村芝翫が約900日ぶりに自宅に戻る》三田寛子、“夫の愛人”とのバトルに勝利 芝翫は“未練たらたら”でも松竹の激怒が決定打に
女性セブン
天皇陛下にとって百合子さまは大叔母にあたる(2024年11月、東京・港区。撮影/JMPA)
三笠宮妃百合子さまのご逝去に心を痛められ…天皇皇后両陛下と愛子さまが三笠宮邸を弔問
女性セブン
胴回りにコルセットを巻いて病院に到着した豊川悦司(2024年11月中旬)
《鎮痛剤も効かないほど…》豊川悦司、腰痛悪化で極秘手術 現在は家族のもとでリハビリ生活「愛娘との時間を充実させたい」父親としての思いも
女性セブン
ストリップ界において老舗
【天満ストリップ摘発】「踊り子のことを大事にしてくれた」劇場で踊っていたストリッパーが語る評判 常連客は「大阪万博前のイジメじゃないか」
NEWSポストセブン
野外で下着や胸を露出させる動画を投稿している女性(Xより)
《おっpいを出しちゃう女子大生現る》女性インフルエンサーの相次ぐ下着などの露出投稿、意外と難しい“公然わいせつ”の落とし穴
NEWSポストセブン
田村瑠奈被告。父・修被告が洗面所で目の当たりにしたものとは
《東リベを何度も見て大泣き》田村瑠奈被告が「一番好きだったアニメキャラ」を父・田村修被告がいきなり説明、その意図は【ススキノ事件公判】
NEWSポストセブン