フジテレビの女子アナには、「○○パン」という愛称がついているアナが何人もいる。フジ局内では「○○パン」は、将来のエース候補を示す「称号」と周知されているが、元々の由来をご存じだろうか?
これは元々、彼女たちの先輩である千野志麻アナ(33・08年に退社)が新人当時に担当した冠番組に由来するものだ。千野アナの名字と洋服の「チノパン」を引っかけただけのシャレだったのだが、翌年その番組を高島アナが引き継ぎ『アヤパン』となってからというもの、代々の深夜の冠番組とともに「エース候補」に与えられることになった。
そして今年も、10月から新たな「○○パン」が誕生することになった。今年4月に終了した『ミオパン』(松村未央アナ(24))に続き、2010年入社の山崎夕貴アナ(23)が、「やまさきパン」(番組名は未発表)として深夜の帯番組を担当することになったのである。
「ただのダジャレじゃないか」と侮るなかれ。山崎アナは、同期アナとの熾烈な争いに勝ち抜き、この称号を手に入れたのだ。ある若手フジテレビ社員がいう。
「山崎アナの同期には、ミス慶応で入社前からバリバリに知名度が高かった細貝沙羅(23)という女子アナがいるんです。通りの美人だし、誰もが“次はサラパンだろう”と思っていた。ところが、山崎アナは、独特の田舎者キャラで“やまさきパン”を勝ち取ったんです」
通常女子アナは首都圏の大学出身者が多いフジの女子アナだが、山崎アナは岡山大学経済学部卒という異例中の異例。倉敷市の親善大使「倉敷小町」として活躍していたこともあるという、何とも牧歌的な経歴の持ち主なのである。
前出若手社員は「大学のミス、準ミスなんて当たり前のフジテレビで、田舎っぽさ丸出しの彼女のキャラが受けたんです。東京の人混みを見て“お祭りみたい”とつぶやいたり、“東京の人って、電車の中でおやつ食べないの?”って聞いてきたこともあったとか(笑い)」
こうした天然キャラに加え、ニュース読みや番組の回し方は意外とソツがないことから「先輩たちを飛び越えて、“ポストアヤパン”になることも十分ありうる」(前出・若手社員)」と期待されているのである。
※週刊ポスト2010年10月1日号