今年8月、自民党の野田聖子衆議院議員が、50才を目前にして、米国で卵子提供による体外受精で妊娠していたことが明らかになった。産みたいけど産めない女性にとっては、不妊治療が“残された希望”。日本で不妊治療するといくらくらいかかるのだろうか?
(保険内で賄える項目)
【問診・指導】
600-900円。専門医が治療歴や生活状態を聞き、基礎体温の正しい測り方などを指導。
【検査】
・子宮卵管造影検査:2800-4200円。エックス線撮影をして卵管に詰まりがないかを調べる必須の検査。
・血中ホルモン値測定:1000-2000円。排卵前と排卵後に採血して女性ホルモンの値などを調べる。
・超音波検査:1100-1650円。子宮や卵巣に異常がないか、超音波で調べる。卵胞のサイズや数も確認。
・クラミジア検査:600-900円。卵管閉塞などを引き起こすクラミジア感染の有無を調べる必須の検査。
・フーナーテスト:200-300円。排卵日のセックス後、子宮の粘液を調べて精子数などを見る。
・精液検査:800-1200円。パートナーの精液に含まれる精子の数や運動状態などを調べる。
【治療】
・タイミング療法:2000-3000円。超音波検査などで妊娠しやすい排卵日を正確に測定。セックスをするタイミングを指導される。
(保険外の項目)
・人工授精:1万-3万円。採取した精子を人工授精用の注射で子宮内に注入する。
・体外受精:20万-60万円。培養液中で精子と卵子を受精させて受精卵をつくり、子宮に戻して着床させる。
・顕微授精:30万-70万円。体外受精の一種で、精子の運動率が悪い場合に行う。
※女性セブン2010年9月16日号