秋に野菜がおいしくなるのは、冬に向けてどんどん栄養分を貯め込むから。味も濃く、深くなります。シンプルな調理で、素材の味を存分に楽しみたいですね。鮮度や色形を見極めて、よりおいしく秋野菜を楽しみましょう。おいしい秋野菜の見分け方を料理研究家・管理栄養士の大島菊枝さんに聞いてみました。
【なす】
旬は夏だが、種が成熟する9月上旬にもっともおいしくなる。ヘタのトゲが痛いくらい鋭いのが新鮮。皮の色が濃くツヤがあり、ずっしりと重いものを選ぶ。
【しいたけ】
肉厚でカサがあまり開いておらず、カサの裏が白く、薄く膜をはったようなものが新鮮。表面や裏のひだに傷がないものを。軸が太く短いほうが香りがよい。
【さつまいも】
太く、重く、ずんぐりした形で紅色の濃いものがおいしい。ひげ根の跡が多く、深いほど筋が多い。寒さに弱いので、保存は新聞紙などに包んで風通しのよい場所で。
【にんじん】
凸凹が少なくつるんとしていて、色の濃いもの、茎の付け根が細いものは味がよい。茎が茶色く芽が出ているもの、首部分が緑色のものは味が落ちるので要チェック。
【ごぼう】
晩秋から冬が旬。ひげ根やコブが少なく、触ってみて適度な湿り気があり、太さが均一で、あまり太すぎないほうがおいしい。鮮度を保つため、泥つきのまま保存を。
※女性セブン2010年9月23日号