衣替えの前に知っておきたい洗濯術を、“クリーニングのプロ”中塚クリーニングみやび店・代表の中塚雅一さんに聞いた。
ドライ表示の洋服も中性洗剤やおしゃれ着洗い専用の洗剤で洗えるものもあるという(ただし、アセテートとレーヨンはドライクリーニングしかできないので注意)。
「麻やシルクはつけ置き洗いで洗えます。ただし、シルクの色柄ものは特に色落ちしやすいので、まずは目立たない箇所で色落ちをチェックして」(中塚さん)。
麻やシルク、ウールなどの素材は陰干しが基本。絹は、おしゃれ着洗い専用の洗剤を溶かした水に3分つけ、数回すすいだら柔軟剤入りの水にくぐらせる。乾いたタオルではさむとしわにならない。合成繊維は、中性洗剤を溶かした水に10分つけてすすぎ、柔軟剤入りの水に2分つける。洗濯ネットに入れ、3-5秒脱水。しわをのばして平干しする。
ジャケットなど頻繁に洗えないものはこまめに汗の処理を。「わきなど汗をかいたところに霧吹きで水をかけ、乾いたタオルで軽く叩く。これだけでもかなりの汗をとることができ、臭いも軽減できます」(中塚さん)。
綿や麻の帽子は水洗いOK。「汗で汚れた部分やしみは中性洗剤をしみ込ませた歯ブラシで叩き洗いした後、中性洗剤で手洗いしてすすぎ、10秒程度洗濯機で脱水。スカート用のハンガーではさみ、日陰で干します」(中塚さん)。
ワンシーズンに数回しか着ない浴衣は、水洗いだけで充分。「または柔軟剤で洗うのもいいでしょう。柔軟剤は生地を保護し、色移りを防ぎます。大きめの洗濯ネットにたたんだ浴衣を入れ、柔軟剤を入れた水に2分つけて水ですすぎ、洗濯機で10秒脱水。ハンガーでつるして陰干ししておけば大丈夫です」(中塚さん)。
※女性セブン2010年9月23日号