長寿ドラマとして奥様層からの圧倒的な人気を得た『渡る世間は鬼ばかり』。大ヒットメーカー・脚本家の橋田壽賀子さんは、ブームの「韓国ドラマ」をどう見ているのか。(週刊ポスト2004年12月24日号より)
「勉強のために他のドラマもよく見ます。話題の韓国ドラマも見ました。ドラマの作り方としては、うまいなァ、と思う。でも、これをやっちゃいけない、とさんざんいわれ、私たちが自戒して捨ててきたドラマ作りなんです」
「突然の死、恋人や親子のすれ違い……いってみればドラマ作りの反則技。『こんなことやるかっ!』の現実と遊離した世界。ありえない死や事故、すれ違いなどを使わないで、いかに日常をドラマチックに描いて、かつリアリティをもたせるか、それが作家の仕事なのですから」
「ヨン様? 嫌い。私はああいう甘いのは趣味じゃない。どちらかといえば、『美しき日々』のお兄ちゃん、イ・ミンチョル役のイ・ビョンホンのほうがチャーミングだと思うわ。それにしてもヨン様の追っかけの人たちね。よっぽど他にすることがないのねェ。あのエネルギーを、もっと他に使うところはないのかしらね。哀れみを感じます。ご主人を愛するために使ったらいいのに」