専業主婦のA子さんは怒りと悔しさが入り交じった涙声だった。3児の母で、日々の家事に追われている彼女のなによりの楽しみは、イ・ビョンホン主演のドラマ『IRIS』(TBS系)を見ることだった。(女性セブン2010年6月24日号より)
そんなA子さんがとんでもないトラブルに巻き込まれた。6月1日、さいたまスーパーアリーナで行われた『IRIS』のイベントで、昼・夜2公演で計2800人のアリーナ席が消えた。彼女はその騒動の被害者のひとりだった。
チケットにある席にたどり着くと、番号の席を探したものの、結局その席がないという事実が発覚。アリーナ席の一部に作られた花道設営のために1400ほどの客席が犠牲になっていた。
「場内整理の人には、“席がないので、5階に行ってください!”といわれるだけ。でもいったん5階に上がった人が、アリーナ席にどんどん戻っているのが見えたんです。満員電車のように、押されるままにアリーナになだれ込んでて、完全に無法地帯!」
後日、事態を深刻に受け止めたTBSは公式ホームページで謝罪するとともに、席が消えた人全員に「全額返済」を発表した。