まさに時代劇ブーム到来といった感じの日本映画界。年末にかけても6本もの作品の公開がひかえている。しかも、若き俳優たちはイケメンぞろいで髷(マゲ)や和服の似合うことといったら…。その中でも『大奥』(10月1日公開)に出演する注目俳優・中村蒼(19)クンに直撃インタビュー!
男女逆転の江戸時代、大奥を舞台に美しき男たちの人間模様を描く映画『大奥』。そんな男の園で、主人公の水野(二宮和也)に淡い恋心を抱くお針子・垣添を、魅力的に演じている。
「垣添は、大奥では珍しく表情豊かな役。なので、見た人が微笑ましいと思えるような存在になれたら、と思っていました」と中村クン。時代劇は2度目の出演。今回は、走り方や正座の仕方を所作の先生に習ったとか。
「垣添は感情が表に出る役なので、自然にしていると動きが大きくなるんです。でも、所作としては、足音を立てないでつま先から踏み出すとか、手もあまり大きく振って走らないとか、抑えた動きをするよう先生にいわれて、抑えた動きをしていると、今度は監督に“もっと明るく”といわれ…。その辺が難しかったです」
そんな中村クンだが、実はこうした時代劇のメイクも時代とともに進化しているようで、同作でヘア&メイクを担当した藤懿(ふじい)裕美子さんによると「ここ数年でデジタル化が進み、メイクのバリエーションも増え、時代劇でもナチュラルメイクの需要が増えています。大奥のメイクは、肌が美しく見え、自然でキャラクター性もあり、カツラとのバランスがとれるように考えられています。またカツラは、生え際が自然に見えるよう俳優さんの髪を三分、カツラを七分使用し、実際に結いあげた形に近づけました」とのこと。
※女性セブン2010年10月14日号