自民党との縁が深い宮崎県知事・東国原英夫氏の次期都知事選(2011年4月)出馬が囁かれ、民主党が警戒感を強めている。
「党は野党候補を見定めてから勝てる候補を検討する。いわば“後出しじゃんけん”です。東国原知事が相手なら、相応の人物を担ぐ必要がでてくる」(民主党都議)
そこで本誌が複数の党関係者にヒアリングした結果、“相応の人物”としてあがってきた名前は次の通りだ。
・経済財政相に起用されてはいるものの都民からの支持が高い海江田万里氏(61)
・元NHKキャスター・小宮山洋子氏(62)
・新党改革代表・舛添要一氏(61)
このほか、この秋読売テレビを退局する辛坊治郎氏(54)を口説こうかという話もあるという。 だが党関係者が「切り札」として頼りにするのは、やはりアノ人だ。民主党代議士の一人がいう。
「今や民主党の“看板”蓮舫さんに期待する声は大きい。前内閣に続き行政刷新担当相を務めるが、“事業仕分け”は年末に一区切りする。もし都知事選の劣勢が予想されるならば、党執行部は、彼女にお願いすることもあるでしょう」
確かに前回参院選で最多171万票を獲得した蓮舫氏が出馬するなら、東国原氏とてラクな戦いにはならないだろう。開戦まであまり時間のない都知事選、果たしてその行方はいかに?
※週刊ポスト2010年10月8日号