04年『蹴りたい背中』で第130回芥川賞を受賞した綿矢りささん(26)にとって、3年ぶりとなる待望の新刊『勝手にふるえてろ』(文藝春秋)が、単行本はもちろん、「iPad」や「iPhone」用の電子書籍でも好調だ。
デビュー以来9年で書籍化が4冊。はっきりいって多作ではない。大学を卒業して専業作家になった彼女はなぜか“3年ペース”で新刊を上梓しているのだが…。
「何してるんやろ?ですよね(笑い)。大長編を書きたいという夢があるので、挑戦して書いてはみるものの、出版までには至らずお蔵入りになったりしていました。試行錯誤の末、最初に書いていた作品が主線とすると、複線として出てきたのがこの作品。肩の力を抜いて書き始めたところ、半年くらいで完成しました」
将来の「大長編」に期待大だ。
※女性セブン2010年10月14日号