健康を気遣う人が注目しているのが、ビール各社が販売しているアルコール「0.00%」のビールテイスト飲料。肝臓はもちろん、女性の肌にも効果が期待できる、楽しめる“飲む”休肝日の勧めだ。
『臓器の急所 生活習慣と戦う60の健康法則』の著書がある本郷赤門前クリニックの吉田たかよし院長は、「休肝日の効果は、肝臓が優先的に行う解毒作業の1つであるアルコール分解を一定時間させないことで負荷を減らすのが1つ。もう1つ重要なのが飲まない日を設けることで、1回の飲酒量が多い人でも日常的に口にするアルコールの総量を抑えることができることです」。
消費者の健康意識の高まりに、いま、いちばん注目しているのはビール会社だ。各社は、「休肝日」商品の開発を競っている。
「今年4月に発売した『休む日のAlc.0.00%』では、積極的に休肝日を設けたいから“飲まない”人に向け、家でじっくりビールの風味を味わっていただけるしっかりとした味を追及しました」(キリンホールディングス・浅野高弘氏)
アルコール「0.00%」のビールテイスト飲料は、他にもサントリーが『オールフリー』、アサヒビールが『ダブルゼロ』、サッポロビールが『スーパークリア』を発売している。それぞれ、糖質やカロリーオフなど、味以外にも製品特性に違いがある。
「『休む日のAlc.0.00%』は、健康面での満足感も得てもらうために回復系アミノ酸『オルニチン』を配合。引き算だけでなく、体のためのプラスαが好評の一因です。発売2か月で、売上予想を2倍に修正するヒット商品になりました」(浅野氏)
オルニチンは、肝細胞の中で有害物質を解毒する働きに必要なアミノ酸。自然界ではしじみに多く含まれている成分だ。
※女性セブン2010年10月14日号