・「メリーゴーラウンド」(米『ニューヨークタイムズ』9月7日付)
・「回転ドア」(仏『AFP通信』6月4日付)
・「桜の花」(英『フィナンシャルタイムズ』6月5日付)
これらはすべてコロコロ変わる日本の短命政権の喩えである。海外メディアが日本の政治を見る視点について、『ニューヨークタイムズ』東京支局長、マーティン・ファクラー氏はこう解説している。
「実質的に半世紀ぶりの政権交代ですから、海外メディアの期待感も高かった。ところが、民主党にはリーダーシップのある政治家がいなかった。鳩山氏、菅氏と続く民主党政権を眺めていると、まるで“最後の自民党政権”のよう。日本の二大政党政治には『かろうじて左』と『かろうじて右』しかないから、対立軸や方向性がわかりづらいんですね。このまま迷走していては、『失われた10年』が『失われた20年』に訂正されることになります」
ちなみに、米『ウォールストリートジャーナル』の単独インタビューを受けた蓮舫・行政刷新相は、日本の短命政権について自ら「回転寿司」に喩える自虐ネタを披露している。
※週刊ポスト2010年10月15日号