最近外交問題・円高などでとかく見下されがちな日本だが、海外メディアは相当キツい報道をしている。
イギリスの場合、2007年に発生したリンゼイ・ホーカーさん殺害事件以降、英メディアによって、日本人男性は「変態」「危険」といったレッテルが貼られている。2009年11月には、英ビジネス層に影響力の強い全国紙『ガーディアン』まで「危険黄色人種」といったコラムを掲載した。
スペインも辛口だ。今年9月に来日したスペインのサパテロ首相は村上春樹の大ファン。政治上の施策も村上春樹から学ぶことも多いとインタビューなどで答えている。経済紙『エコノミスタ』によると、「訪日は、中国との会談のついでであり、首相が村上の熱心な読者だからに過ぎない」という。事実、サパテロ首相は過去2度も訪日をキャンセルしたことがある。
ちなみにフランスで抜群の人気を誇るのが新党改革代表の舛添要一氏だという。パリ地元紙でも、「元妻はフランス人で、6か国語を操るエリート政治家」として何度も紹介されている。同氏は官僚養成機関のフランス国立行政学院講師に2度も招待された経験を持つ。一方、菅首相は仏国民の間ではまだまだ知名度が低い。
※週刊ポスト2010年10月15日号