国内

石原都知事 金くれと言った娘に「援交しろ」発言の母批判

「消費税増税反対の根っこにあるのは、金銭欲。親が亡くなっても弔いもせず、年金を不正に受給するのも、金銭欲」

そう語ったのは、石原慎太郎東京都知事。知事曰く、物欲や金銭欲が日本人にとっての価値の基軸になってしまったことが、年金不正受給を引き起こしたのだという。さらに知事は、もうひとつの欲、つまり「性欲」に支配される日本人についても言及した。

****************************
【質問】過剰な金銭欲がこの無縁社会を招いているということでしょうか?

【石原】金銭欲だけではありません。私は3つの欲-金銭欲、物欲、性欲に日本人が飲み込まれてしまったと思っている。

 東京都のあるプロジェクトで、医師からこんな報告があがってきたんです。高校生の娘が、母親に洋服をねだって、小遣いをよこせと言う。この母親は何と答えたか。真っ当な親ならば「我慢しなさい」、この一言で終わりです。だがこの親は違った。

「そんなに欲しいなら援助交際でもしてお金を稼いだら?」と言った。しかもあろうことか「若いサラリーマンはあてにならないからダメだけど、中年だったらお金も持っているから」とまで“助言”したという。

 娘は母親の言うとおり、援助交際という名の売春をし、性病をうつされた。それで医者に相談に来たと言う。親が娘の物欲に共感している。

 最近たびたび報道される痛ましい虐待事件では、彼氏とセックスするのに子供が邪魔になったから暴力を振るい、殺してしまったという例がいくつも見受けられる。性欲は誰しもあるものだが、我が子を死に至らしめるほどに過剰な性欲に溺れるとはもはや人間じゃなしに、畜生だよ。

 多くの日本人が金銭欲、物欲、性欲に溺れ、家族の連帯を断ち切っている。象は仲間が死ぬと皆集まって、鼻で触って弔う。子象でもそれをやる。親が死んでも弔うこともしなくなった日本人は、動物以下ということだ。欲望に支配され、人間であることをやめてしまった。

※SAPIO 2010年10月13・20日号

関連記事

トピックス

九州場所
九州場所「溜席の着物美人」の次は「浴衣地ワンピース女性」が続々 「四股名の入った服は応援タオル代わりになる」と桟敷で他にも2人が着用していた
NEWSポストセブン
初のフレンチコースの販売を開始した「ガスト」
《ガスト初のフレンチコースを販売》匿名の現役スタッフが明かした現場の混乱「やることは増えたが、時給は変わらず…」「土日の混雑が心配」
NEWSポストセブン
“鉄ヲタ”で知られる藤井
《関西将棋会館が高槻市に移転》藤井聡太七冠、JR高槻駅“きた西口”の新愛称お披露目式典に登場 駅長帽姿でにっこり、にじみ出る“鉄道愛”
女性セブン
希代の名優として親しまれた西田敏行さん
《故郷・福島に埋葬してほしい》西田敏行さん、体に埋め込んでいた金属だらけだった遺骨 満身創痍でも堅忍して追求し続けた俳優業
女性セブン
佐々木朗希のメジャーでの活躍は待ち遠しいが……(時事通信フォト)
【ロッテファンの怒りに球団が回答】佐々木朗希のポスティング発表翌日の“自動課金”物議を醸す「ファンクラブ継続更新締め切り」騒動にどう答えるか
NEWSポストセブン
越前谷真将(まさよし)容疑者(49)
《“顔面ヘビタトゥー男”がコンビニ強盗》「割と優しい」「穏やかな人」近隣住民が明かした容疑者の素顔、朝の挨拶は「おあようございあす」
NEWSポストセブン
歌舞伎俳優の中村芝翫と嫁の三田寛子(右写真/産経新聞社)
《中村芝翫が約900日ぶりに自宅に戻る》三田寛子、“夫の愛人”とのバトルに勝利 芝翫は“未練たらたら”でも松竹の激怒が決定打に
女性セブン
天皇陛下にとって百合子さまは大叔母にあたる(2024年11月、東京・港区。撮影/JMPA)
三笠宮妃百合子さまのご逝去に心を痛められ…天皇皇后両陛下と愛子さまが三笠宮邸を弔問
女性セブン
胴回りにコルセットを巻いて病院に到着した豊川悦司(2024年11月中旬)
《鎮痛剤も効かないほど…》豊川悦司、腰痛悪化で極秘手術 現在は家族のもとでリハビリ生活「愛娘との時間を充実させたい」父親としての思いも
女性セブン
ストリップ界において老舗
【天満ストリップ摘発】「踊り子のことを大事にしてくれた」劇場で踊っていたストリッパーが語る評判 常連客は「大阪万博前のイジメじゃないか」
NEWSポストセブン
野外で下着や胸を露出させる動画を投稿している女性(Xより)
《おっpいを出しちゃう女子大生現る》女性インフルエンサーの相次ぐ下着などの露出投稿、意外と難しい“公然わいせつ”の落とし穴
NEWSポストセブン
田村瑠奈被告。父・修被告が洗面所で目の当たりにしたものとは
《東リベを何度も見て大泣き》田村瑠奈被告が「一番好きだったアニメキャラ」を父・田村修被告がいきなり説明、その意図は【ススキノ事件公判】
NEWSポストセブン