飲み過ぎを気にする40-50代男性の92.4%が「お酒とうまく付き合いたい」と望み、85.9%が「休肝日をとっている。またはとりたいと思っている」(キリンビール調べ)というデータがある。
その影響を受けてか、ノンアルコールビール市場が活況だ。『キリンフリー』は好調だった昨年を約3割上回る売り上げを達成(8月末時点)。『アサヒ ダブルゼロ』は年間販売目標を5割増、『キリン 休む日のAlc. 0. 00%』は、2倍にまで上方修正した。『サントリーオールフリー』は、予測を上回る売れ行きのため、一時販売中止に追い込まれた(9月7日より販売再開)。
休肝日の強力なサポーターとして、最近注目されているのが「オルニチン」だ。学習院女子大学大学院の品川明教授はいう。
「オルニチンは、しじみに多く含まれるアミノ酸の一種です。人体ではとくに肝臓ではたらき、毒素であるアンモニアを解毒する作用があります。その結果、肝臓の機能が回復して、代謝が順調になるのです。また、脂肪の代謝や、成長ホルモンの分泌にも関与しているといわれています」
肝機能の低下は、アルコール分解能力の低下につながる。
「せっかく休肝日をとるなら、オルニチンを補給して、肝機能をより積極的に回復させるとよいでしょう」(品川教授)
※週刊ポスト2010年10月15日号