公開16日目で、観客動員300万人、興行収入45億円を突破した『THE LAST MESSAGE 海猿』。海上保安庁の潜水士の奮闘を描いたこの映画は、今夏公開された爆発的大ヒットシリーズ『踊る大捜査線 THE MOVIE3 ヤツらを解放せよ!』の記録も破った。
そんな『海猿』を演じるにあたって、出演者は広島・呉市にある海上保安大学校で潜水研修を受けなければならなかった。
主演の伊藤英明(35才)が、地元紙のインタビューで「ぼくは呉で生まれて、呉で育った海猿だ」と公言するとおり、すべては呉市から始まった。
2003年、シリーズ1作目となった映画の撮影開始前、呉市内の市営プールで、海保の教官による訓練が行われた。立ち会った呉フィルムコミッションの元担当者・兼光賢さんが当時を振り返る。
「みなさん、肌の色が白かったんですけど、“海猿に色白はいない!”といわれ、まずはプールサイドでほとんど一糸まとわぬ裸になって日焼けをすることから始まりました(笑い)」
色白と同じく、海保には太った海猿はいない。
「第1作にライフセーバーの役で出演していた飯沼誠司さん(35才)が太っていることが問題になっていました(苦笑)。実際、スタッフからダイエット命令が出たとの話も聞きました」(前出・兼光さん)
さらに兼光さんはこう話す。
「伊藤さんは、シリーズ通して、プールでの訓練は皆勤賞だったと思います。だから撮影の中で、“泳ぐ体”になっていった。競泳選手のような逆三角形の体になりましたね。今作では、伊藤さんが背中で語るシーンがいくつかありますが、バックから撮りたくなるような体つきになったということですね」
まだ見ていない人は、すぐに映画館に行かなくっちゃ!
※女性セブン2010年10月21日号