週刊ポスト10月15日号のグラビア記事「中国は自国地図で『尖閣諸島は日本領土』と記していた 動かぬ証拠」では、尖閣諸島が日本の領土であることを示す証拠として1960年4月に北京市地図出版社が発行した『世界地図集』に掲載されている日本の「琉球群島」の部分を掲載した。
この地図には日本名で「魚釣島」「尖閣群島」と表記されているうえ(中国名の表記は「釣魚島」)、日本と台湾(中国)の国境線も、与那国島と台湾本島の中間に引かれている。
中国が尖閣諸島を日本の領土として認めていたことを示す重要な証拠であるこの地図を前号で掲載したところ、各地で大きな反響を呼んだ。
さらに、困ったことにはツイッターで、「本日の週刊ポスト尖閣版は早々に回収され女性グラビアに変わって現在山積みに」「えっ! 本当に!? 酷いですね」などといった会話が交わされ、インターネットでは「ポスト回収騒動」が大きな話題となった。
まるで本誌が中国政府の圧力に屈して、尖閣問題の記事を女性グラビアに差し替えたかのような話だが、まったくのデマであり、そのような事実はない。菅内閣と違い、週刊ポストは政治的圧力に負けるような弱腰ではないのでご安心いただきたい。
※週刊ポスト2010年10月22日号