現在、日本の喫煙人口はおよそ2500万人といわれるが、今回の値上がりでその半数近くが禁煙をめざすといわれている。それでも値上がりくらいでやめるものか、と強い意志をみせる続煙派の人たちは、この1か月、値上がり前の買いだめに忙しかった。
経済評論家の森永卓郎さん(53)は、1日に2箱吸う愛煙家。増税前に100カートンのたばこを買い足して事務所の棚に並べた。
「しめて30万円かかりました。もともと10カートン常備していたので、いま事務所には計110カートンで1100箱あります。ぼくが吸っている『キャビンマイルド』は1箱110円の値上げですから、この買いだめで12万1000円の節約になった計算です。実はコンビニでちょうどAKB48のグッズが当たるキャンペーンをやっていたので、200回くらいくじを引けました(笑い)」
重くて持ち帰れないため、毎回5カートンずつ、20日間に分けて購入したという。
森永さん同様、買いだめに走った人は多い。冒頭のたばこ店のように普段の5倍、6倍の売り上げで過去最高を記録した店も続出した。
※女性セブン2010年10月21日号