国際情報

落合信彦氏が「農薬と毒ギョーザ」のブラックジョーク紹介

 中国の傲慢な態度や、それにひれ伏す日本の姿を見ていると、あまりに滑稽で、もはやジョークとしか思えない。最新刊『無知との遭遇』(小学館刊)で、日本の政治家の「無知」ぶりを、本質を突いたジョークを交えて綴った国際ジャーナリスト・落合信彦氏が、毒ギョーザ事件の直後に中国で飛び交っていた、こんなブラックジョークを紹介する。

 * * *
 中国の農民が、その年は畑の収穫を上げようと思い立ち、春に新しい種を買ってきて畑を耕した。だが、秋になっても収穫はゼロだった。種が偽物だったのだ。

 絶望したその農民は、農薬を飲んで自殺しようとした。だが、死ねなかった。農薬も偽物だった。農民が住んでいる村の人たちは「死ぬことはない」と彼を励まそうと村をあげて宴会を開き、そこでギョーザが振る舞われた。

 農民は生きる希望を取り戻し、ギョーザを口にした。すると農民は死んでしまった。

※週刊ポスト2010年10月22日号

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