「国民は無駄な予算の洗い出しを強く求めている。だ、だ……大臣の方針に従って作業を進めましょう」――
今月末からスタートする第3弾の仕分け作業チーム発足に際して挨拶した「前大臣」の長妻昭・筆頭副幹事長の声は上ずっていた。
内閣改造で厚労相を解任された長妻氏、今度は蓮舫・行政刷新相の部下として、仕分けの“サブリーダー”を務めることになった。とはいえ、長妻氏は蓮舫氏より7歳年上で議員歴も長い。そのために1、2回生が大半を占める仕分け人からは、戸惑いの声が上がっている。
「蓮舫大臣は、『長妻先生』と呼んで先輩を立てているが、長妻さんは『蓮舫大臣』と呼びにくいのか、ほとんど大臣に話しかけない。同じく仕分け人になった枝野(前幹事長)さんが公の場で『蓮舫大臣』と呼び、会合が終わると『レンちゃ~ん』になるのも軽すぎるが、逆に長妻さんは気にしすぎのように見えます」(仕分け人の一人)
長妻、蓮舫両氏は同じ東京都連所属だが、同僚議員曰く、「さほど親しいわけではなく、会合などで言葉を交わしている場面はほとんどない。長妻さんは蓮舫をタレント参院議員として一段下に見ていたのではないか」とのこと。
※週刊ポスト2010年10月22日号