親には死んでほしくない!――そう思うかもしれないが、葬儀相談事務所・リリーフ代表で葬儀相談員の市川愛さんはこういう。
「死に対して準備をするのはタブーなことと思いがち。でも事前に準備することで納得のいく送り方ができたり、お金のトラブルを避けられるなどメリットは大きい。親が元気なうちにどんな葬儀にしたいか意見を聞くのが理想ですが、話しにくい人は葬儀社2-3社に出向く、電話するなどして話を聞いておくといいですね」
特に、予算について前もって確認しておくことは重要だという。
「葬儀+実費の総葬儀費用は平均231万円(日本消費者協会「第8回 葬儀についてのアンケート調査」より)。葬儀社へは全て含めた予算を伝え、必ず見積もりをとること。できれば2-3社比較して選びましょう」(前出・市川さん)
総葬儀費用の内訳には、次の3つがあげられる。
【葬儀費用】
祭壇一式、棺、人件費など、葬儀そのものに必要な費用。葬儀社ごとに価格はバラバラ。
【実費費用】
飲食代、返礼品代、車両費、花代など。葬儀社が各業者に手配し、立て替えておく。
【お布施】
お経、戒名などの料金。寺やつける戒名によって30-100万円ほどかかる。
※「葬儀一式○○万円!」といった広告は葬儀費用だけを指す場合がほとんど。要注意。
※女性セブン2010年10月21日号