「NHKらしくない!」「NHKが変わった」との声も多い、NHK朝の情報番組『あさイチ』(月-金、午前8時15分-)。視聴率激戦区のなか、最高視聴率15.4%を記録するこの番組のMCを務めるのは07年から3年にわたって、米・ニューヨークに赴任していた有働由美子アナ(41)だ。帰国後、すぐに番組から声がかかったときは、自分に務まるのかと葛藤したという。
「私は結婚したこともなければ、子供もいないし、いわゆる独身貴族。もし自分が主婦で家でテレビを見ていたら、私みたいなキャラはなんか鼻につくって思うよなーと。主婦の目線で伝えられないんじゃないかと心配で、すごく迷いました」
主婦寄りのキャラになりたいとも思ったが、自分を隠しても仕方がないと考え直した。
「昔はかっこつけたかったんです、私も。でも40代になって変わりました。同世代の女性に対して取り繕ってもどうせすぐバレてしまう(笑い)。だったら素でやって、それでダメだったらクビを切ってくださいという気持ちでのぞみました」
自分の殻を破るきっかけになったのが、セックスレス特集だという。40代の男女のうち約6割がセックスレスだという統計を紹介。セックスレスに悩むアラフォー女性の座談会では進行役を務めた。
「まさか、NHKの総合テレビで自分が“セックス”と連呼するなんて思いませんでした。カマトトぶるわけではなく、本当にプライベートでもそんな言葉をいわないし、ましてやニュース番組でいったこともありません。あのとき、一気に開き直ってしまった感じです(笑い)」
※女性セブン2010年10月28日号