「いらっしゃいませー」
真新しい木製のカウンターの向こうには、カワイイ女のコがズラリ。一見、ガールズバーと勘違いしてしまいそうだが、れっきとした寿司屋さんなのです。
東京・秋葉原にオープンしたばかりの『なでしこ寿司』は、板前が18-25歳までの女のコのみという掟破りのコンセプトを掲げた寿司屋。寿司職人といえば、男性より体温が高い女性はこれまで生魚を扱う仕事には不向きだと考えられてきたが、
「それは職人の世界における男女差別から生まれた俗説。医学的に見て男女に体温差はないそうですから。気配りや華やかさなど、若い女性職人ならではのメリットもある」(錦織和也店長)
百聞は一食にしかず(!?)と注文するも、現時点でメニューは『おまかせ』のみ。か細い手で出された寿司に一瞬、不安を感じたが、シャリとネタのバランスは良い。焦がしチーズがのったサーモンも、クリーミーで濃厚だ。握り10貫に卵焼きやデザートなどが付いたお値段は、3000円也。若い女のコとのトークが楽しめることを考えると、女子握り、アリかもしれません。
撮影■西田航
※週刊ポスト2010年10月22日号