「ケータイ小説の女王」といわれる作家・内藤みか氏と、『女薫の旅』シリーズで人気を博す作家・神崎京介氏。「性と愛」を描く小説分野をリードする2人が、その創作の舞台裏を語り合った――。
神崎:「あなたは実体験がベース?」
内藤:「私の場合は実在の人物をモデルにキャラを作るんです。かわいい男の子と出会うと、“こんな子とこんなエッチできたらいいな”って思いながら書くこともありますね」
神崎:「実際に、そのかわいい男の子とエッチなことはするの?」
内藤:「さみしいことに、その先はないんです……現実ではそのまま何もせずに別れても、小説の中ではホテルに行かせてベッドインさせますよ」
神崎:「それは昔から?」
内藤:「そうですね、失恋のショックで大学4年生のときに書いた作品は、主人公の女子大生がいろいろなサークルの男たちを食っていく話でした」
神崎:「……すごいね(笑い)、デビューも22歳と早い」
内藤:「大学内では『変態!』なんていわれて大変でした。でも、中学生の頃から“投稿少女”でいろいろ書いていて、結局、『好きな男をモノにする』といった肉食系なんです」
※週刊ポスト2010年10月29日号