インターネットで尖閣諸島関連の過激な書き込みを繰り返している一方で、中国人がせっせとネット経由で入手しているものがある。それは日本のアダルトビデオだ。拳を振り上げる彼らの下半身は日本人ががっちり握っているのである。ノンフィクションライターの安田峰俊氏が解説する。
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かつては飯島愛、夕樹舞子などが人気だったが、最近人気なのは小澤マリア、原紗央莉、紅音ほたる、それから蒼井そらといった面々だ。基本的に日本で人気の女優は中国でも有名で人気がある。冒頭の蒼井そらはAV女優の代名詞的存在であり、「俺の彼女は蒼井そらだ」というチャイニーズジョーク(?)として使われるほど有名だ。
ネットの掲示板では、日本のAVに関する書き込みがいくつも確認できる。
「西条麗は熟女系ではトップだと思う!」
「柚木ティナはかわいい。ただ、胸が小さいのが惜しいなあ」
「小澤マリアって見た目はそこそこだけど……。声がわざとらしすぎる。表情も明らかに演技だしね」
などなど枚挙にいとまがない。
中には、「小澤マリアは俺の心の女神! 小澤マリアは俺の心の女神! 小澤マリアは俺の心の女神!」とひたすら連呼する者もいる。極めつけは「AV女優の○○ちゃんの無修正動画を観たい!」という書き込みに対して、こんな返信があった。「モザイクを見つめながら、心の眼で観るんだ……」
※SAPIO2010年11月10日号