15年ぶりの円高局面を迎えているが、日本の輸入企業はさぞかし恩恵を受けているのではないか。週刊ポストが、そうした企業を直撃した。
国内の大手航空会社は2004年、原油価格の高騰を理由に燃料費用の一部を運賃に加算する燃油サーチャージを導入した。
そこで全日空広報室に質問。
―燃料が安くなっているが、サーチャージの廃止、引き下げはしないのか?
「燃油サーチャージはシンガポール市場のジェット燃料価格に連動しており、為替変動は反映させていません。確かに円高時はプラスですが、円安時はマイナスを被ることになるので、価格に反映させる予定はありません」
―でも、円高をきっかけに運賃を下げれば、客が増えるのでは?
「競合他社の価格設定など様々な要因を勘案しながら考えます」
※週刊ポスト2010年11月5日号