国際情報

次期中国トップの習近平氏 生まれはエリートだが25年ドサ周り

中国共産党中央委員会総会で、党中央軍事委副主席に就任し、実質的に次期トップに内定した習近平・国家副主席。中国ウォッチャーのなかでも真っ先に習近平に注目し、現時点で日本で唯一の研究書『習近平の正体』を著わした相馬勝氏が習氏の生い立ちを解説する。

******************************
習氏は1953年6月生まれの57歳。党政治局員や副首相などを歴任し、新中国建国に大きな功績を残した最高幹部、習仲勲氏の息子。

それだけ聞くと「ボンボンの苦労知らず」と思いきや、父親が権力闘争に巻き込まれて文化大革命(66~76年)で失脚したことで、習氏も地方に「下放」され、重労働の農作業をさせられるなど苦しみを味わった。

文革終了後、父が復権。息子の習氏も名門・清華大学に入学した。卒業後は中央軍事委員会に就職し、国防相、副首相などを歴任した耿ヒョウ(コウヒョウ、ヒョウは風に火が3つ)の秘書を務めるなどエリート街道に乗った。

ところが、習氏は「栄達に何の意味があろうか。願わくば、地方の民衆とともに国家建設に参加したい」として自らエリートコースを外れ、河北省の副県長(日本なら市助役)を振り出しに25年間も地方勤務を続けた異色の幹部である。

上海市トップを最後に「ドサ回り」を終え、2007年の中国共産党第17回党大会で、次期最高指導者含みで最高指導機関である政治局常務委員会入り。2年後の12年秋の第18回党大会で党総書記に選出されることが確実視されている。

※週刊ポスト2010年11月5日号

トピックス

紅白初出場のNumber_i
Number_iが紅白出場「去年は見る側だったので」記者会見で見せた笑顔 “経験者”として現場を盛り上げる
女性セブン
ストリップ界において老舗
【天満ストリップ摘発】「踊り子のことを大事にしてくれた」劇場で踊っていたストリッパーが語る評判 常連客は「大阪万博前のイジメじゃないか」
NEWSポストセブン
大村崑氏
九州場所を連日観戦の93歳・大村崑さん「溜席のSNS注目度」「女性客の多さ」に驚きを告白 盛り上がる館内の“若貴ブーム”の頃との違いを分析
NEWSポストセブン
弔問を終え、三笠宮邸をあとにされる美智子さま(2024年11月)
《上皇さまと約束の地へ》美智子さま、寝たきり危機から奇跡の再起 胸中にあるのは38年前に成し遂げられなかった「韓国訪問」へのお気持ちか
女性セブン
佐々木朗希のメジャー挑戦を球界OBはどう見るか(時事通信フォト)
《これでいいのか?》佐々木朗希のメジャー挑戦「モヤモヤが残る」「いないほうがチームにプラス」「腰掛けの見本」…球界OBたちの手厳しい本音
週刊ポスト
野外で下着や胸を露出させる動画を投稿している女性(Xより)
《おっpいを出しちゃう女子大生現る》女性インフルエンサーの相次ぐ下着などの露出投稿、意外と難しい“公然わいせつ”の落とし穴
NEWSポストセブン
田村瑠奈被告。父・修被告が洗面所で目の当たりにしたものとは
《東リベを何度も見て大泣き》田村瑠奈被告が「一番好きだったアニメキャラ」を父・田村修被告がいきなり説明、その意図は【ススキノ事件公判】
NEWSポストセブン
結婚を発表した高畑充希 と岡田将生
岡田将生&高畑充希の“猛烈スピード婚”の裏側 松坂桃李&戸田恵梨香を見て結婚願望が強くなった岡田「相手は仕事を理解してくれる同業者がいい」
女性セブン
電撃退団が大きな話題を呼んだ畠山氏。再びSNSで大きな話題に(時事通信社)
《大量の本人グッズをメルカリ出品疑惑》ヤクルト電撃退団の畠山和洋氏に「真相」を直撃「出てますよね、僕じゃないです」なかには中村悠平や内川聖一のサイン入りバットも…
NEWSポストセブン
注目集まる愛子さま着用のブローチ(時事通信フォト)
《愛子さま着用のブローチが完売》ミキモトのジュエリーに宿る「上皇后さまから受け継いだ伝統」
週刊ポスト
連日大盛況の九州場所。土俵周りで花を添える観客にも注目が(写真・JMPA)
九州場所「溜席の着物美人」とともに15日間皆勤の「ワンピース女性」 本人が明かす力士の浴衣地で洋服をつくる理由「同じものは一場所で二度着ることはない」
NEWSポストセブン
イギリス人女性はめげずにキャンペーンを続けている(SNSより)
《100人以上の大学生と寝た》「タダで行為できます」過激投稿のイギリス人女性(25)、今度はフィジーに入国するも強制送還へ 同国・副首相が声明を出す事態に発展
NEWSポストセブン