「これじゃあロンドン五輪は夢のまた夢だ」
そう肩を落とすのはビーチバレーの浅尾美和(24)を応援するファンの一人。今季から同級生の草野歩(25)と“浅草コンビ”を組んだが、JBV(日本ビーチバレー連盟)ツアー最終戦で8チーム中、最下位に終わり、早くもコンビ解散が取り沙汰されている。
もはや解散は既定路線なのか、ここにきて浅尾の新ペアに「かおる姫」こと菅山かおる(31)の名前が浮上している。ビーチバレーへの転向2年目となる今季、最終戦で初めての決勝にも進出し、砂の上でのプレーにも慣れてきた菅山。確かに2人がコンビを組めば、観客動員も増えてビーチバレーが盛り上がることは間違いないが、ハードルは高い。
「浅尾側にとっては、人気も高く、インドアの世界では全日本のリベロとして活躍した菅山と組むメリットは大きい。しかし、一方の菅山にとっては、人気先行の浅尾と組んでは、2年後のロンドン五輪も危うくなる。仮に新ペアの話が出てきても、菅山側は拒否の意向のようです」(連盟関係者)
浅尾の所属事務所『エスワン』の曽根康浩社長は、菅山とのコンビ結成について、こう答えた。
「向こう(菅山)もペアがあるから、こちらからは何も話せません。ビーチ界ではコンビ解散は普通のことで、別に騒ぎ立てることでもないと思います。草野とのペアを継続するのかは、まだ決まっていません」
一方、菅山の所属事務所『WINDS』は「まだ来季の構想については白紙。浅尾さん云々ということはありません」とのこと。
※週刊ポスト2010年11月5日号