人気のFX(外国為替証拠金取引)だが、今年8月からレバレッジが上限50倍に規制され、来年8月にはさらに上限25倍に規制される。FX投資家にとって、この規制はどんな影響を与えるのか? 眞鍋かをりが、FXトレード・フィナンシャル代表取締役社長・鶴泰治氏に聞いた――。
眞鍋かをり(以下、眞鍋):この8月に施行されたレバレッジ規制の影響って、なにかありましたか?
鶴泰治(以下、鶴):レバレッジ規制がどうなっても、FXの基本の魅力は変わらないと思っています。日本は、株にしても投資信託にしても外貨預金にしても、買いから入るものがほとんどですよね。
眞鍋:たしかに。
鶴:買いから入って、右肩上がりになって、上がったポイントで売った場合にのみ収益を得られるような金融商品しか、日本には一般的になかったんです。ところが、FXはどうでしょう。
眞鍋:売れますね、いきなり。
鶴:でしょ? レバレッジだなんだっていわれてますが、本来の魅力はそこなんです。日本でほとんど唯一、というね。
眞鍋:ただ、今回のレバレッジ規制に関しては、100倍とか200倍のレバレッジでFXをしてた人たちからは、不満の声もあるでしょうね。
鶴:自分の振り幅が減ってしまったと感じるわけですからね。
眞鍋:そこの部分の不満を解消するために、御社は新しいサービスを続々リリースしていますが、その一つが「オートFX」ですね。
鶴:はい。簡単にいえば、「もう1人、取引する自分を作る」ということです。
眞鍋:自動売買って、自動で…システムが売買してくれる…ってことですか? そのままですけど(笑)。
鶴:そうですよ。設定した売買シグナルの通りに売ったり買ったり、お金がなくならない以上は勝手に続けてくれます。
眞鍋:すごい。素人がやるより、賢いシステムに売買してもらった方がうまくいくに決まってる!
鶴:シストレのメリットは、24時間売買し続けてくれる点です。普通に日中働いている人には無理でしょう。
眞鍋:会社が終わってすぐに帰ったとしても……、せいぜい6時間くらいですよね、できるとしたら。
鶴:シストレは自分よりも4倍働いてくれることになりますよね。ということは、レバレッジも4分の1でいいんです。
眞鍋:なるほど!
※マネーポスト2010年11月号