スマートフォンが「多機能型携帯」という意味で言うならば、中国のスマートフォンがとんでもないことになっている。おバカ多機能が巷に溢れかえっているのだ。その一例を携帯電話研究家、山根康宏氏が紹介する。
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一見普通のストレート形状の携帯電話だが、特殊な機能を内蔵した製品がある。本体下部にはキャップがあり、それをはずすと出てくるのはなんと電気カミソリだ。 実際に使ってみるとひげ剃り部分は安価な製品で使い勝手は決してよいものではない。
だがここで「なぜひげ剃りを内蔵する必要があるのか、いったい誰が買うのか」といった疑問を抱いてはいけない。
「他社とは違う製品を作れば売れるかもしれない、そしてひげ剃りが内蔵されればきっと便利だろう」という思いつきだけでこんなものが中国では簡単に製品化されるのである。
※SAPIO2010年11月10日号