プリン体の制限は痛風予防に充分な効果はないという新たな見解が注目を浴びている。
痛風は体内で尿酸が過剰にたまって、ひざなどの関節で結晶化する病気。結晶化部分に炎症が起きると、激しい痛みに見舞われる。
この尿酸はプリン体からできているので、これまではプリン体を制限することが通風の予防になると考えられていた。プリン体が多く含まれる、魚卵系やえびやかになどの甲殻類、そしてビールが敬遠されてきたのはそのためだ。
しかし最近になって、こうした従来の常識がほとんど間違っていることがわかってきた。食べ物から得られるプリン体より、体内で合成されるプリン体のほうが圧倒的に多く、プリン体を制限してもその予防には必ずしもつながらないというのだ。
そして最近では、痛風の発症にかかわる原因として、カロリーオーバーやストレス、アルコール、そして急激な運動などがあげられている。
実は痛風発作が発症しやすい曜日は、月曜日だとか。毎日のようにお酒を飲み、大食いし、週末はゴルフ、週明けにストレスのかかる仕事をする…そんな環境が痛風に最も悪いというわけだ。
※女性セブン2010年11月11日号