10月から3月に旬を迎えるれんこん。埼玉医科大学保健医療学部教授・学科長の和合治久さんはこう話す。
「れんこんには食物繊維が豊富で、腸内の善玉菌を増やし腸の働きを活発にしてくれ、便秘を解消し、大腸がんの予防にも効果があります。また、ビタミンCも豊富なので、毎日食べることで風邪やインフルエンザへの免疫力を高めることにも期待がもてます」
昔から、れんこんは風邪の予防にも使われ、栄養素が豊富な食べ物といわれているが、れんこん200gに含まれるビタミンCの含有量は、レモンの約6個分。100g食べれば1日のビタミンC量はまかなえるといわれ、疲労回復や美肌効果もバツグンなのだ。
「れんこんには、花粉症などアレルギー症状の原因とされるIgE(免疫グロブリンE)抗体の増加を抑える力が高く、ヨーグルトでおなじみの乳酸菌をいっしょに食べることで、さらに抗アレルギー性が相乗効果となって強く表れます」(和合さん)
れんこんは、調理法により食感も変化するので、おかずにも、おやつにも最適な、食卓の強い味方。子供といっしょにいろんな食感を楽しみながらたくさん食べて、風邪などに負けない体をしっかり作りましょう。
※女性セブン2010年11月11日号