埼玉県の北部、神流川が流れる神川町には『神川薬膳』という今年で9年目を迎えるベンチャー企業がある。
地元特産の小麦と讃岐うどんの粉を混ぜたうどんに、地場でとれた生ウコン、小松菜やトマト、紫芋などの野菜を練りこんだ、見た目鮮やかな5色の『神川薬膳うどん』が主力商品だ。
ほかにも地粉うどんやさしみこんにゃくなどを発売し、関越道のサービスエリアのレストランで提供している。
野菜以外の変わり種もあり、カレーのスパイスを練りこんだカレーうどんは、町の幼稚園や小中学校の給食で子供たちに大人気で、食べ残しはゼロだという。
同社の取締役・茂木八千代さん(59)は「食が進まないお年寄りや野菜嫌いの子供たちも、目新しいので彩りに誘われて目で食べてくれます」と話す。
彼女たちの活動は、安全な野菜を使って、体にいいうどんをつくる。そんな主婦のニュースが新聞に取り上げられ、活動の幅はどんどん広がっていった。健康ブームに乗って会社は順調に売り上げを伸ばした。毎年1割ずつではあるが成長を遂げ、売り上げは2000万円。商品を扱う店も30店舗に増えた。
※女性セブン2010年11月11日号