このほど、3人の子供の子育てに積極的にかかわる日々を綴った『ザ・イクメン』(三省堂、1365円) を出版した、セイン・カミュ(39)。
子供の虐待のニュースを聞くたびにたまらない気持ちになるという。
「無力な子供に対して、大人が暴力を振るう、これほど不公平なことはないんだから、絶対にしてはならないことなんだ。ひどい親になると、ケリを入れたりするというでしょう。そういう親には同じ苦しみと恐怖を与えて、子供がどれほどの苦痛を感じたか、わからせたいです」
だが、慣れない子育てに焦りや苛立ちを感じる親たちの心理は、理解できなくもない。
「手をあげたくなる気持ちもわかるんだよね。子供がいうこと聞かないと、ぼくだってカッとなるもの。怒らないようにしよう、と自分にいいきかせているのに、子供のほうは、親の“怒るボタン”を知っていて、押すんだよな(笑い)。ぼくは、子供におちょくられているのか、と思うこと、ありますよ。こっちに余裕があれば、一度深呼吸して、冷静になることができるけど、その余裕を忘れそうになるんですよ」
だから、自分はまだまだ「イクメン修業中」だと思っているというのだ。
※女性セブン2010年11月11日号