「正直な話、初めて彼女と会ったときはウワッ!と思ったんです。ブログで見た写真と違ってかなり太っていましたし…。でもあの容姿が、この人なら安心して結婚できると信用してしまったきっかけでした」(昨年11月のインタビュー)
こう語るAさん(47)は、「婚活詐欺事件」で世を騒がせた木嶋佳苗被告(35)が昨年9月25日に逮捕されるまで同居していた人物だ。
木嶋被告はその日のうちに、Aさんに借金の相談を持ちかけている。自分がやっているお菓子教室の経営が立ち行かなくなり、マンションも出て行かなければならない…と。
母を亡くした寂しさも手伝って、すっかり木嶋被告を信用したAさんは、必要といわれた240万円を用立て、引っ越し費用としてさらに10万円を渡した。
そして早くも3日後の9月19日、2トントラック1台分の荷物とともに、木嶋被告が千葉のAさん宅に引っ越してきた。独身生活の長かったAさんにとって、木嶋被告との同居生活は楽しいものだった。
朝食はホットケーキ、昼はペペロンチーノやそうめん、卵焼き、夜には唐揚げや炊き込みご飯、ポトフが食卓に並んだ。男女の関係はなかったが、それも入籍前に一線を越えない真面目さと映った。
結局、Aさんは口座に残っていた200万円も木嶋被告に預け、それらの一切が「被害額」となった。
※女性セブン2010年11月11日号