お値打ちでファッションとしての評価も高い、スーパーのプライベートブランド(PB)衣料品が花盛りだ。
ファッションジャーナリストの藤岡篤子さんも太鼓判を押す。「最近のPB衣料品は品質の良さに加え、パリやニューヨークで発信されたトレンド性をバランスよくミックスしています。繊維メーカーと組んだり、百貨店からヘッドハンティングして商品企画チームを作るなど、昔のスーパーでは考えられない力の入れようです」
H&Mやフォーエバー21など、最近人気のファストファッションとPBはどこが違うのだろうか。
「基本的にファストファッションはその時々のトレンドを優先して取り入れ、“ワンシーズン楽しめたらいい”というコンセプトです。
一方のPBは、トレンドをさりげなく取り入れながら、数シーズン着られる商品を目指しています」(藤岡さん)
円高で海外の高級ブランド品が値下がりしているとはいえ、数万円もするような服にはなかなか手は届きにくい。気軽に服を買うならファストファッションかPBか、悩みどころだが、藤岡さんはこんなアドバイスを送る。
「トップスのインナーはファストファッションで流行っぽさを出し、パンツやコートはシックなPBにするなど、“いいとこ取り”の組み合わせを試してみてはいかがでしょう」
※女性セブン2010年11月11日号