「15年ぶりの円高」を長期的な資産形成に活かすにはどうすればよいのか。金融ジャーナリストの鈴木雅光氏が、投資信託の活用術を紹介する。
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長期的な資産形成を図っていくためには、定額積立という手法を用いるのが良い。
定額積立の場合、円高が進んで基準価額が下落すれば、より多くの口数を購入することができる。安い基準価額で購入した口数が増えれば、円安に転じて基準価額が値上がりした場合、一括購入した場合に比べて、元本の戻りが早くなる。長期的な資産形成を前提にするのであれば、定額積立は必要不可欠だ。
セゾン投信が設定・運用している「セゾン・バンガード・グローバルバランスファンド」のような、世界中の株式、債券市場に分散投資するタイプで積立を行なえば、リスクも軽減されるので長期的な資産形成に適しているといえる。
※マネーポスト2010年11月号