「うちの子の就職が決まらなくて……」。再来年春の卒業予定者の“就活”が始まり、あちこちでそんなセリフを聞いている人も多いのでは。
今年3月に大学を卒業した54万人のうち、進学も就職もできなかった人は10万6000人。5人に1人がアルバイトなどをしながらいまも職を探す。今年は例年よりさらに厳しい“超氷河期”といわれ、“就職難民”は増えそうだ。
新卒採用でさえ、そんな状況とあって、主婦の再就職やパート探しはいわずもがなだ。職探しをする人たちにとっては、まさに過酷な時代だが、わかりやすいニュース解説で知られる池上彰さんはこうアドバイスする。
「例えば、サッカー選手になりたいと願っていてなれなかったとします。そこで終わるのではなく、視野を広げれば、スタジアムの芝を管理するグラウンドキーパーやサッカー選手の契約をする代理人だってあるのです。そんな職種があると知っているのと知らないのとでは、就職活動は大きく違ってくると思います」
そして自分に合ったタイプの仕事を見極めておくことも大切だという。「まずは自分がどんな性格の人間なのかを知り、そのうえで向いている職種に目を向けてみる。“こんな仕事もあったんだ”と驚くような仕事が意外と向いていることがあるんです」(池上さん)
※女性セブン2010年11月18日号