【書評】『現代落語の基礎知識』(広瀬和生著/集英社/1155円)装丁/後藤葉子
落語を生で聞くには「寄席」に行くかそれ以外のホール等の落語会に行くことになる。が〈現状、寄席は基本的に「観光スポット」であり、落語家にとっての修業の場だ。(中略)いつ行くべきかを見極めるには、客の側にも知識と努力が必要だ〉。
ほかに名人、ネタ、古典と新作など10のキーワードをもとに、情報誌に連載された落語についてのコラム集。合わせて個人の体験を踏まえて記した、1990年代以降の現代落語史も書き下ろして収録。
※週刊ポスト2010年11月12日号