「趣味を仕事にしたい!」――そう考えたことがある人もいるだろう。男性ならば、子どもの時に一度は作ってみたことのあるプラモデル。職業としてプラモデルを作って、対価を得るのがプラモデル製造者だ。車や飛行機を作っている「スケールモデラー」、恐竜のフィギュアなどの原型を作る「原型師」や粘土で造形して人形などを作る人もいる。
仕事の内容としては、多くの客から注文を受け、人よりもよりリアルなプラモデルを作り上げる仕事。腕が認められれば模型雑誌の依頼を受けて製作するなど、プラモデラーとしての仕事が可能。
この仕事に資格は特になく、模型雑誌に自分の製作物の写真を送り掲載されることで依頼が入るきっかけになるのが一般的だ。製作の過程で名前が売れてくると、製作依頼がくるようになる。著名になってくると、5000円のプラモデルを仕上げると約5万円の値段になったり、超有名な製作者になると10万~30万円の値段がつくこともある。プラモデル好きなのはもちろんのことだが、自分の得意ジャンルだけでなくどんなプラモデルでも依頼に応えられる人が好かれているようだ。
※週刊ポスト2010年11月19日号