家庭用洗剤を販売している「ライオン」では『ルックきれいのミスト技術資料』として、トイレの尿ハネについて報告をしている(2005年の調査)。
それによると、男性が立って小用をしたトイレの、1週間後の床の菌数が報告されている。「尿ハネの多い箇所は菌の数も多い。特に尿ハネの多い便器の手前から10センチの場所では、1平方メートル当たり、約2000個の菌が存在する」とある。
また、トイレの床に尿滴に反応する感水紙を敷き、男性が洋式便器で立って7回(1日平均回数に相当)小用をした後、床への尿ハネの滴数をカウントした結果、「便器の手前」への尿ハネが最も多く、便器の手前から約10センチの場所では約200滴、床全体では、約2300滴の尿ハネがあることがわかった。
なお、尿ハネのほとんどは直径2ミリ以下の細かい霧状のため、肉眼では見えにくく、通常は気づくことが少ない。
※週刊ポスト2010年11月19日号