国内

上野で摘発された風俗店美人店長 北朝鮮に3500万円送金

 上野にある人気マッサージ店「らくらく」が禁止区域で風俗営業を行なっていたとして摘発された。実は店長・卓浄淑容疑者(49)以下従業員は皆、脱北者。しかも、北朝鮮のスパイだったという驚愕の事実が浮かび上がってきた―。

 この卓が上京した際に頼ったのが、東京・上野で風俗店「O整体院」「R整体」などを経営していた申熙蓮容疑者(44)だった(10月4日、卓とともに風営法違反容疑で逮捕)。

 申は2004年に脱北し、卓同様、韓国の脱北者定着支援施設「ハナ院」を経て、2006年4月に日本に入国。2人が知り合った経緯は定かでないが、上京した卓は申が経営していた店を手伝うことで資金を貯め、自分の店を開業させたともいわれている。卓の店が軌道に乗ると、申に経営権を譲ったこともあったというから、2人は持ちつ持たれつの親密な関係にあったことが窺い知れる。

 申は今年5月にも風営法違反で逮捕され、100万円の罰金を科されている。09年1月から今年5月までの1年強で約1億円を稼ぎ、3500万円を地下銀行を通じて北朝鮮に送金していたことが判明している。

 この申の経歴もまた、脱北者としては極めて不可解なものだった。韓国・国家情報院の調査によると、卓は北朝鮮にいたときは人民武力部(日本の防衛省、アメリカの国防総省に相当)傘下の貿易会社の職員をしていたのだ。人民武力部には対外活動を行なう特殊部門がある。申は貿易会社という隠れ蓑を使って何らかの特殊工作に携わっていた可能性が高い。

 さらに調査の結果、申が人民武力部の幹部ら高官3人の愛人だったことも明らかになっているという。申を知る人物によれば、彼女は演歌歌手の桂銀淑に似た妖艶な美人で、実際の年齢より10歳は若く見えた。

「申の親兄弟はみな、首都・平壌で裕福な生活を送っていることがわかっている。それなのに、なぜ彼女が脱北しなければならなかったのか。また、申が上野に風俗店を開く際には店の保証金などで数百万~1000万円はかかっているはずだが、資金集めに苦労していた形跡もない。

 人民武力部という経歴からして、彼女は北朝鮮からなんらかの使命を帯びて日本に送られてきた人物である疑いがある。目的は外貨稼ぎと脱北者の情報収集だろう。さらに最近、北朝鮮から覚せい剤の流入が再び活発化しているため、その懸念もあった」(捜査関係者)

※週刊ポスト2010年11月19日号

関連記事

トピックス

紅白初出場のNumber_i
Number_iが紅白出場「去年は見る側だったので」記者会見で見せた笑顔 “経験者”として現場を盛り上げる
女性セブン
ストリップ界において老舗
【天満ストリップ摘発】「踊り子のことを大事にしてくれた」劇場で踊っていたストリッパーが語る評判 常連客は「大阪万博前のイジメじゃないか」
NEWSポストセブン
大村崑氏
九州場所を連日観戦の93歳・大村崑さん「溜席のSNS注目度」「女性客の多さ」に驚きを告白 盛り上がる館内の“若貴ブーム”の頃との違いを分析
NEWSポストセブン
弔問を終え、三笠宮邸をあとにされる美智子さま(2024年11月)
《上皇さまと約束の地へ》美智子さま、寝たきり危機から奇跡の再起 胸中にあるのは38年前に成し遂げられなかった「韓国訪問」へのお気持ちか
女性セブン
佐々木朗希のメジャー挑戦を球界OBはどう見るか(時事通信フォト)
《これでいいのか?》佐々木朗希のメジャー挑戦「モヤモヤが残る」「いないほうがチームにプラス」「腰掛けの見本」…球界OBたちの手厳しい本音
週刊ポスト
野外で下着や胸を露出させる動画を投稿している女性(Xより)
《おっpいを出しちゃう女子大生現る》女性インフルエンサーの相次ぐ下着などの露出投稿、意外と難しい“公然わいせつ”の落とし穴
NEWSポストセブン
田村瑠奈被告。父・修被告が洗面所で目の当たりにしたものとは
《東リベを何度も見て大泣き》田村瑠奈被告が「一番好きだったアニメキャラ」を父・田村修被告がいきなり説明、その意図は【ススキノ事件公判】
NEWSポストセブン
結婚を発表した高畑充希 と岡田将生
岡田将生&高畑充希の“猛烈スピード婚”の裏側 松坂桃李&戸田恵梨香を見て結婚願望が強くなった岡田「相手は仕事を理解してくれる同業者がいい」
女性セブン
電撃退団が大きな話題を呼んだ畠山氏。再びSNSで大きな話題に(時事通信社)
《大量の本人グッズをメルカリ出品疑惑》ヤクルト電撃退団の畠山和洋氏に「真相」を直撃「出てますよね、僕じゃないです」なかには中村悠平や内川聖一のサイン入りバットも…
NEWSポストセブン
注目集まる愛子さま着用のブローチ(時事通信フォト)
《愛子さま着用のブローチが完売》ミキモトのジュエリーに宿る「上皇后さまから受け継いだ伝統」
週刊ポスト
連日大盛況の九州場所。土俵周りで花を添える観客にも注目が(写真・JMPA)
九州場所「溜席の着物美人」とともに15日間皆勤の「ワンピース女性」 本人が明かす力士の浴衣地で洋服をつくる理由「同じものは一場所で二度着ることはない」
NEWSポストセブン
イギリス人女性はめげずにキャンペーンを続けている(SNSより)
《100人以上の大学生と寝た》「タダで行為できます」過激投稿のイギリス人女性(25)、今度はフィジーに入国するも強制送還へ 同国・副首相が声明を出す事態に発展
NEWSポストセブン