神戸市内のボウリング場のトイレで、生後間もない女児が置きざりにされているのが見つかったのは、5年前、クリスマスイブの真夜中のことだった。
女児はへその緒がついた状態で、ピンクの柄ものの毛布にくるまれていたという。そして今年4月にも、やはり神戸市内のスーパーで、生後3日と見られる女児が放置される事件が起きた。
半年後の去る10月、そのスーパーで事情聴取した女性万引犯の指紋を警察が調べたところ、5年前のボウリング場の手紙の指紋と一致。兵庫県警は11月4日、保護責任者遺棄容疑で、岡本まゆみ容疑者(31)を逮捕した。置きざりにされていた2人の乳児が誰の子なのかは、不明。岡本容疑者はデリバリーヘルスで生計を立てていたと見られている。
岡本容疑者と元夫との間に生まれた長男(11)は小学5年生、次男(10)は4年生になっている。育てているのは、岡本容疑者の実母だ。実母の近所に住む岡本容疑者の祖母がいう。
「まゆみの子供は、かわいくていい子たちなんですよ。私のことを『ひいばあ、ひいばあ』って呼んでくれて」 だが、話が岡本容疑者のことになると、祖母の表情は一転して険しくなった。
「まゆみたちは、私たちが持ってたマンションに住んでたんだけど、一度も家賃を払わなかった。掃除もせず、マンションの部屋は子供たちが汚すがまま。洗濯物がたまりにたまってすごい状態になっていました。まゆみは、そんなことは気にせず、夜中まで遊んでね、朝はいつまでも寝てばかり。子供たちの面倒を全然見ず、幼稚園へも連れていかない。だから、娘(岡本容疑者の母親)が引き取ったんです」
置きざりにされた2人の女児だけでなく、元夫との間の2人の子供もまた、岡本容疑者は、放置したままだったのだ。
※女性セブン2010年11月25日号