日々、仕事のストレスに追われているOLたち。実は、彼女たちには男性社員が知らない、様々な「業務」があるようで、日夜、悪戦苦闘している様子。OLたち5人におシゴトに対する不平不満をとことん語ってもらった。
かよ(メーカー・31歳):「疲れた~。今日もまた意味わかんない雑用ばっかりさせられてさ」
みか(商社・28歳):「私も~。今週は部長が取引先に持って行く『貢ぎ物』の手配だとか、お歳暮の購入だとか…」
さき(小売・28歳):「このペーパーレス時代に大量のコピーだとか…」
すず(建設・33歳):「私は仕事に男女差別のないはずの総合職で入社したのに、通常業務以外に家事の延長みたいな余計なことをやらされるから、やってらんない」
みほ(部品・26歳):「私はもっぱら上司の愚痴聞き係」
かよ:「あら、そんなの『さしすせそ』でスルーっしょ!」
みほ:「さしすせそ?」
かよ:「知らない? 上司の雑談を『さしすせそ』で切り抜けるっていう極意。さは、『さすがですね』。しは、『しりませんでした』。すは、『すてきですね』。せは、『セクハラですよ』。そは、『そうですね』。これさえ繰り返しておけば、適当にあしらえるってわけ」
みか:「使える~」
かよ:「でも『すてきですね』は多用しちゃダメよ。自分は惚れられているかもと勘違いするおバカがいるからさ」
すず:「もし勘違いされたらすかさず『セクハラですよ』で切り返すの」
さき:「しっかし、クレーム処理も『さしすせそ』で切り抜けられたらどんなにラクか。ウチの男どもは全然電話に出ないから、クレームの電話はだいたい女が受けてるんだけど、他人の失敗を一方的に捲し立てられることがあって超ストレス」
すず:「ウチも。一度、上司に『代わってくれ』と頼んだんだけど、』女性の方が客の気がほぐれる』とかいいやがってさ!」
かよ:「電話といえば、二日酔いの先輩からの『今日、現場に直行するからボードに書いといて』ってやつもカンベンしてほしい。私が代わりに上司に『あいつはどこ行ってるんだ!』ってドヤされることがあるもん」
みか:「喫茶店でサボってる営業マンからの『打ち合わせが長引いてるから帰社が遅れる』って連絡もアヤシイよね」
すず:「ウチの部長なんて未だにツケで飲み倒してるから、月末になると支払いを迫るママやホステスからの電話が会社にまでかかってくる。たまに『アンタの会社の人間はタダ酒を飲むのか!』って怒鳴られるんだけど、なんで私がアンタの尻拭いせにゃならんのかって!」
※週刊ポスト2010年11月26日・12月3日号