“富裕層”のアイコンとして最大の威力を発揮するのがフェラーリだ。だが、富裕層にとってフェラーリがあらゆる点でアドバンテージになるわけではない。都内在住の歯科医が語る。
「横並び意識のある医療界ではフェラーリは敬遠されがち。学会出席の際に一人だけ目立つのは嫌ですから。やはり安全面からいって医師はベンツが定番です」
フェラーリには、毀誉褒貶がついて回る。存在感をひと際放つ「お金持ちのアイコン」の宿命ともいえよう。同様の構図は六本木ヒルズにも当てはまる。
※週刊ポスト2010年11月26日・12月3日号