日本のくじとしては最高額の1等6億円がウリの「BIG」。Jリーグ14試合の結果を、コンピュータがランダムに選択、全て的中していれば1等という1口300円のくじだ。通常、1等は最高3億円だが、1等が出ずに当せん金が繰り越される「キャリーオーバー」が発生すれば最高6億円まで当たる仕組みで、今年出た1等33本は全て6億円だった。
1等の当せん確率は、480万分の1。前後賞合わせて3億円が当たる「ジャンボ宝くじ」の1000万分の1や、4億円の「ロト6」の610万分の1より“高確率”というのも魅力だ。
コンピュータのランダム選択というくじの性格上、運任せのように思われがちだが、発売開始から4年が経ち、当せんの「傾向」が見えてきた。「BIG」を運営・販売する日本スポーツ振興センターが明かす。
「1等当せん者にアンケートをとって傾向を調べていますが、意外な共通点がわかりました。1等を当てた方の購入時間帯は10時、11時台がそれぞれ8本と最多で、12時、20時台が7本で続いている。また、縁起がいいといわれる大安や先勝はいずれも12本ですが、仏滅には16本と最も多くの大当たりが出ています」(広報担当者)
変わったところでは、購入時の天気というデータもある。晴れの日こそ幸運を引き寄せるかと思いきや、曇りが28本で、晴れが18本、雨が5本。ということは、過去の傾向からは「仏滅の日のお昼前に、天気が曇りだったら購入のベストタイミング」といえる。
“当たる売り場”の傾向も出始めている。この4年間で最も多い3本の1等を出したのが、『池袋西口東武ホープセンター宝くじ売り場2号店』だ。
「08年7月に1等6億円を当せんされた50代男性は、午前中に10口を2枚、合計20口を購入するスタイルを長年続けていらっしゃいました」(笹崎義広店長)
「仏滅」「曇り」が吉という不思議なデータが浮かび上がった「BIG」。当せん額が破格だけに、運の掴み方も一筋縄ではいかない!?
※週刊ポスト2010年11月26日・12月3日号